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●長岡市と並んで三条市は県内2番目のADSL解禁 NTT東日本は、5月29日から三条市での「フレッツ・ADSL」サービスの提供を開始した。県内では新潟市に次ぎ、長岡市と並んで2番目の“ADSL解禁”となった。県内の拠点都市は事実上、新潟、長岡、上越の3市。その上越市を差し置いて三条市での一足早いサービス開始に、地元代議士の力とも噂されるが、真偽のほどはともかく、予想外に早い提供開始は地元住民に朗報だ。 とはいえ、すでにインターネットを活用していても「ADSL?」と首を傾げるのがふつうだろう。すでにインターネット上では同様の導入日記を検索できるだろうが“地元”とういことで、多少でも親近感をもってもらえたらと、我が家の“ADSL化”の取り組みを5日間に分け、5回シリーズで紹介する。 ●これまでのインターネットが水道ならADSLは本管並み まず簡単にADSLの解説。ADSLにすると何が変わるか、だ。それはズバリ速度。今までもたもたと表示されていたページが、ADSLに変えた途端、気持ちいいほどサクサク表示される。 誤解を恐れずに水道に例えてみる。水道の蛇口をひねって1杯のバケツに水を満たす様子を想像してみる。バケツがいっぱいになるには10秒かかったとする。これが今までの速度だとすると、ADSLは0.5秒くらいでいっぱいになる。地面の下を通っている太い水道の本管の先に巨大な蛇口をつけてひねったようなものだ。 理論上は下り1.5Mbps、上り512kbpsという速さで、ホームページを見るなどの下りでは、今までの56Kbpsのアナログモデムや64kbpsのISDN回線の約25倍の速度になる。ホームページを見る場合だと、単純計算で今まで1ページ表示するのに25秒かかっていたページが、ADSLなら1秒で表示されることになる。 すでにインターネットを利用している人なら、これがいかに速いかわかってもらえるだろうが、あくまでもこれは理論値の上限値。名目通りの速度を得るのは、ほぼ確実に無理で、実際にはその半分の速度も出れば“OK”というが現状だ。それでも、今までと比べれば劇的に速いことに変わりはない。 速度が出ない理由は、先の水道の例になぞらえれば、水道管がどこかで水漏れ(回線に混入するノイズ)しているかもしれないし、浄水場からの延びる本管のどこかに著しく細い部分(ボトルネック)があるのかもしれない。また、浄水場(サーバ)そのものが水の供給に浄水能力が追いつかないのかも知れない。結果、蛇口を前回にしても水がチョロチョロとしか出ない、ということになる。 ●お宅のサーバ、スピード出てます? 余談だが、地元では128kbpsの専用線を引いて自社内にウェブサーバをたてている会社がいくつかある。そうしたサーバへADSL環境からアクセスするのは、はっきり言って「遅い!」の一言につきる。だから以前からことあるごとに、サーバはプロバイダ等のレンタルサーバで稼働した方がいいと言ってきたが、自社内のサーバに対する妙な信仰があるのが不思議だ。 首都圏などでは、ケーブルテレビの普及などでとっくにブロードバンドが珍しくなくなっている。ところがサーバ側が128kbpsでは、せっかくブロードバンドで接続しても、表示速度は速くならない。なぜ回線の細い自社サーバに固執するのだろう。 企業は利益の追求が本分でありながら、それと違う論理、例えば決定権をもつエライ人の満足感、とかで動くことが少なくないのも事実。自社内でサーバがちゃんと動いて“見えれば”納得し、外からどう見えるかどうかは二の次だったり。外部に情報発信するためのウェブサーバがそれでは、本末転倒と思うのだが、地元でもADSLが普及し、周囲から「お宅のサイト、遅いね〜」なんて言われるようになって初めて気がつくのだろう。もう十分に後手に回っていると思うが、悪いことは言わないから早急に回線を太くするか、レンタルサーバに移行するようお勧めする。 ただし、レンタルサーバならすべてOKかというとそうでもなく、なかには回線速度を制限している業者もあるようだ。この辺りは実際に外部からADSL等でアクセスして速度を試すか、プロバイダ等に確認しておいた方がいい。 話を元に戻すと、そうした複合的な理由から速度が出ないわけだが、速度低下の第一の原因は回線の状態だ。NTT東日本では、収容局から遠ければ遠いほど、回線の品質が低下し、あるていどの品質を期待できる地域を収容局から半径2km〜3km以内と見ているが、その範囲内でも大きな速度低下の発生する場合もあるとしている。まあ、「やってみなきゃわかんない!」が実情で、ユーザによって大きく異なるのは承知しておいた方がいい。
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