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燕小池小のおう吐や下痢の集団発生はノロウイルスの疑い(2004.3.17) |
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燕市立小池小学校(河合保夫校長・372人)で10日の昼食後から児童におう吐や下痢などの症状が集団発生した原因は、検査の結果、ノロウイルスによる感染症の疑いががあるとわかった。
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17日開かれた燕市議会・予算審査特別委員会で巻健康福祉事務所の検査結果を報告する高橋信燕市教育委員会学校教育課長
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巻健康福祉事務所の検査結果を受けて、高橋信燕市教育委員会学校教育課長が17日午前9時半から開かれた燕市議会・予算審査特別委員会の開会前に市議らに報告した。
検査では、給食の共通食品や飲料水からウイルスなどは検出されなかった。しかし、児童を対象に行った検便では、ノロウイルスが検出された検体があったことからノロウイルスによる感染症の疑いがあるものの、感染ルートの解明は極めて難しいと報告した。
今後の対応は、12日付で各学校に通知したように児童、生徒の衛生管理をいっそう徹底していく。水質管理も定期点検や日常点検をより細かく行うとし、「いろいろな面でご心配をおかけしました」と述べた。
小池小学校の欠席児童はピークだった11日は全校児童の2割、78人にのぼったが、17日は8人まで減った。しかし、万全を期して今後も手洗いの徹底を呼びかけ、11日から行っている校内のドアノブなどのふき取りや消毒をしばらく続ける。
ノロウイルスは、人間の腸に感染して、下痢やおう吐などの症状をおこすウイルスで、冬季を中心に年間を通して胃腸炎をおこす。感染経路は生カキの関与が強いとされているが、生カキを食べていない人でも集団発生することもあることから、人から人への二次感染も疑われている。
1997年5月に改正された食品衛生法で、食中毒物質として小型球形ウイルス(SRSV)が追加され、さらに2003年8月に病因物質名がノロウイルスに変更された。食中毒ではなく、感染症に分類される。県内でもこの冬に老人施設や保育園で集団発生している。
■関連リンク
ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A(厚生労働省)
燕小池小児童のおう吐や下痢の集団発生は収束へ(2004.3.12)
燕小池小で児童78人が吐き気などで欠席(2004.3.11)
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