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第6回三条市展開場式で初めてのイベント、三条東高書道部のパフォーマンスに200人近くが来場して感動 (2010.10.9)
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第6回三条市美術展(市展)が9日から13日までの5日間、三条市体育文化センターで開かれており、入賞を目指して市民から寄せられた公募作品340点と特別出品の合わせて395点を展覧。初日9日は初めての開場式イベント、県立三条東高校書道部(山田里穂部長・部員18人)による書道パフォーマンスが披露され、ことしの市展は感動とともに幕開きした。
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第6回三条市展開場式で行われた三条東高書道部による書道パフォーマンス
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一般応募は日本画41、洋画74、彫刻9、工芸17、書道117、写真90の6部門合わせて348点。写真では1人で2点応募したうちの1点を落選としたものが8点あり、展示はそれを除いた340点。さらに審査員や無鑑査の特別出品55点の合わせて395点を展示している。
初めての開場式イベントは、午前9時から剣道場で行った。最初から開場式に出席するつもりだった人のほか、部員の保護者や書道パフォーマンスを見学するために足を運んだ人もあり、200人近くが来場した。
部員は、顧問の土田希代子教諭の書を背中にプリントした黒いTシャツに黒い短パンで入場。Jポップを流しながらタイミングをあわせ、踊るようにして5×7メートルと5×10メートルの巨大な紙に一気に書き上げた。
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200人近い見学者で盛況
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前日に2学期の中間考査が終わったばかりで、1週間以上、筆を持たなかった部員もいたが、いったん紙に筆を置けば迷いはない。全神経を集中させ、勢いに任せるように全身を使って筆を走らせた。
その集中力や真剣さ、一発勝負の張り詰めた緊張感が、語らずとも見学している人たちの胸を打った。まさにかたずを飲むようにして目を丸くして見守り、作品が完成すると割れんばかりの拍手。さらに、できあがった作品をよく見えるように部員が斜めに持ち上げ披露すると、「うぉーっ!」というどよめきとともに再び拍手が響いた。
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今の部員全員で書き上げた最後のパフォーマンス作品
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大半の人にとって初めて見る書道パフォーマンス。目を潤ませる人が目立ち、「なんでこんなに感動するんだろう…」と新鮮な気持ちを味わった。年配の書家も「いいもんだねー」、「若くねーとできねーわ」と目を細めていた。
東高書道部が文化祭で書道パフォーマンスを披露するようになって3年目。初めてパフォーマンスを行った一昨年に書道部の3年生だった卒業生は、さまざまな感情が抑えきれなくなって、ぼろぼろと涙を流し、まさに号泣していた。
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今の部員全員で書き上げた最後のパフォーマンス作品
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続く開場式でも三条市美術展会長の国定勇人市長はあいさつで、「東高の皆さん、感動をありがとうございました」、「久しぶりに一作目の作品の通り、心衝き動かされる衝動が本当に心を吹き抜けます。皆さんのパワーはきょう、これだけ多くのお集まりいただいている皆さんの心にもきっと響いているんだと思います」と始めた。
最後も「美術鑑賞を通じ、二作品目の漢字にもありました“心の絆”、“輪”、“繋がり”がますます広がっていきますことを心からご祈念する」。パフォーマンスで書いた語句は部員が創作したものだが、国定市長はその言葉を巧みに織り込んであいさつした。
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展示会場入り口でテープカット
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パフォーマンス後、部員のいたずらで顔に墨を塗られた部長の3年生山田さん。「みんなはどうかちょとわからないんですけど、自分はすごく良くできたなと思って。最後、本当に最後のパフォーマンスだったので、すごいできたなかと思います」と充実感たっぷり。「あとは2年生、1年生にまかせて卒業していけるかなと思います」と晴れ晴れとした表情で話していた。
開場式では国定市長、下村喜作議長、横山一雄市民福祉常任委員長、石川吉郎審査員代表、弥田正蔵市展運営委員長でテープカットを行って開場。書道パフォーマンスで制作した作品は墨が乾くのに時間がかかるので、代わりに学校の文化祭で書いた作品を展示した。
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開場式後、にぎわう展示会場
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