岡本君がFacdbookを使って福島でチェックインしていることがあった。聞けば燕市に勤務する以前に福島県で1年8カ月だったか勤務し、福島は「第二のふるさと」と言う。多くは聞かなかったが、東日本大震災発生後、何度か福島へ足を運んでいたようだ。国定勇人三条市長の奥さんの実家は福島市。たまたま岡本君と同席したときに、福島のおいしいラーメンや餃子の店の話で盛り上がっていた。
行動は意外?とアクティブで、燕市で勤務して間もなく、こんな機会でもなければと、車中泊しながら佐渡を周った。岡本君が燕市での2年間の勤務を終える前に、ご両親もこんなことでもなければ新潟へ旅行することはないだろうと、岡本君のお姉さんと3人で来県した。
先の佐賀県武雄市の池田君のサプライズパーティーの会場は三条市の秘湯、嵐渓荘だったが、岡本君のご両親も宿泊先は嵐渓荘。ほとんど雪が降らない岡山の人にとっても豪雪こそがスペシャルな観光。当日は願ってもない大雪に見舞われ、ちょうど「嵐渓荘かまくら祭り」が開かれていて、かまくらも体験。近くのハクチョウの飛来地も見学、田中角栄記念館へも足を伸ばし、雪国の冬を満喫して帰られたようだ。
総務省では日付が変わるまで勤務することが珍しくなかった。それが燕市で勤務してから定時に退庁するのがふつう。最初はまだ明るいうちに帰ることに後ろめたさを感じくらいで、アパートに帰ってからも何をして過ごしたらいいのか戸惑ったと言う。
官僚の皆さんには申し訳ないが、地方だからなおさらかもしれないが“官僚”という言葉にはどちらかと言えばネガティブなイメージがつきまとうし、そういう文脈で語られることが多い。しかし、振り返ってみれば、地元で知り合った官僚の皆さんは、頭が良くて魅力的な人ばかり。岡本君を含め地方勤務は、地方での官僚のイメージアップに大きく貢献していることは間違いない。
そう言えば東大卒で官僚という経歴に不躾だが、「人生の成功者って感じ?」とか岡本君に聞いたことがある。岡本君が言うには、こと金銭面に限っては高収入を求める人は官僚は目指さない。外資系の金融関係に就職したという。確かに国家公務員の給料とは比べものにならないだろう。やはりそれなりの高い志があるからこそ今の道を選んだわけで、天下りだのなんだのでひとくくりに官僚批判するのも筋が違う気がしてくる。