■弥久保会長
只見町から東京に行くとき、夏は六十里越、国道252号を通って浦佐駅から新幹線に乗って行くらしい。冬場は252号が通行止めになるので、郡山へ出てそこから東北新幹線で行く。今度、1年中、除雪が完備して289号を通ると、燕三条から行けることで、大変、期待が高いと感じた。
県央だけじゃなくさらにもっとルートを広げ、新潟空港もあるし、昨年の講師の飯島勲先生がおっしゃたように「日本海時代の夜明け」というタイトルで、これからは日本海時代なんだと伺ったときに、新潟空港や港もにらんだうえでこの観光圏、周遊ルートを共同して作っていけたらなということを新たな構想として考えるべきと感じた。
私どもはさらにもっと具体的に急いでくれということで、第2の提言としてこの八十里越観光圏の歴史、地理、観光スポット、特産品の総合案内書が作れないかと。紙媒体1冊でひとつの総合案内書をつくれば関東から来る人たちがあらかじめそれを見て1泊目は日光で止まって2泊目は八十里観光圏へ行くというスケジュールが立てやすいのではないか。
観光圏内の各自治体、観光協会の横のつながりをもっと深め、総合案内書を作ろうと。それが八十里越ハンドブック。これ1冊でこういった歴史とか地位とか、観光スポット、特産品がすべてわかる。これはほらでも何でもない。
こういった本を作るうえでいろんなものを調べた。例えば、ハンドブックを作るうえで、まずどういった執筆陣を考えるか。八十里越観光圏のなかで各観光協会商工会、教育委員会、歴史研究会、そのほかの有志などど、もうひとつは、地元中高生にも知ってもらおうと。滝田市長が下田マーケティング中学を紹介したが、中高生が地元の歴史観光スポットを調査、学習しアピールすると、これは取りもなおさず将来の地域振興の人的資源作りにつながる。
関東の人たちには八十里越観光圏のなかでいくら燕三条や加茂、下田がいい所と言っても、そこに住む地域住民が自分たちの住む地域を知って、その良さを本当にわかっていること。地元の人たちが自分の住む所を好きにならなければ、観光客にいい所ですよと果たして言えるか。
この1冊ですべてを網羅するハンドブックを作ったらどうか。これをやればおのずからいろんな共同作業が見えてくると思う。「新潟の取説」という本が出ている。これに加茂軍議を加えることもできそう。
あるいは燕三条の金属加工の作業、信濃川の氾濫がきっかけだった燕のスプーンやフォーク、あるいは銅細工でアピールするとか。私どもの駒沢女子大でも観光文化ゼミの学生が地元の稲城市に入り、歴史スポットや観光スポットを調査して「稲城の歩き方」という本を作った。
スイーツの店やトレンディーな店も紹介し、これができて多摩地区、稲城地区に観光客が増えたというデータもある。こんな形で何とか取り組めないかと提案する。
ふるさと納税の高額寄付者にこのハンドブックを返礼品と一緒にプレゼントしたら、観光客として呼び込めるんじゃないか。移住は一気に無理かもしれないが、観光人口としてリピーターになってもらうえるのでは。ふるさと納税でハンドブックをもらって読んだ人が、実際に足を運ぼうということもあると考える。ハンドブックを作って何とか観光人口を増やすという提案だ。
■藤田加茂市長
そうですね。ハンドブックはとてもいいアイディアだなというふうに思いました。まず、はい歴史のエピソードそこに引きつけられる方もいらっしゃると思いますし、高校生だったり中学生を巻き込んだ、個人的には自分の旅は食べ物で行くようなところがあるので、そういったところも紹介もあったらいい。
加茂市は地元の高校や大学と連携協定を結んでいるので、そういった取り組みのなかでハンドブックを作るとか、地元の歴史を知る活動にも一緒に取り組むことができると話を聞いて感じた。
■鈴木燕市長
ハンドブックは対外的にPRするツールとして有効だと思う。八十里観光圏を市民々になぜこういった取り組みをやるかとか、隣の町とかがそうだったのか、意外とつながってるのねみたいな、そんな内部の人たちの理解を深めるツールとしても非常に有効だ。
結構、大変な作業だと思うが、こういうときこそ三条地域振興局さんが登場して取りまとめてていただく。そこにこそ広域自治体の役割がある。加茂市には経営大あるので、そこに自治体がお願いする方法もある。
■滝田三条市長
子どもたちが知る機会というのは、本当に将来のこの地域を八十里越観光圏を伝える子どもたち、そういう機会は本当に面白いアイデアと思う。我々だけで3つの市だし、ほかに県央側には田上町と弥彦村、福島県側もどこまで広げるかがある。
7つの市町村でそれぞれ20項目出せば140項目、それぞれ2ページならもう300ページぐらいのかなりの分厚いハンドブックになりそう。三条市も伝えたいことがいっぱいあり、その取捨選択をぜひとも弥久保先生はじめ皆さまにお願いしたい。