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燕市のアマチュア写真家2人が2Lサイズの写真展(2003.8.1)
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燕市内に住み、同じ写真愛好会に所属する2人の「田中さん」は、1日から11日まで燕市仲町、市民ギャラリーつばめで「2L写真で魅せる〜田中2人展」を開いており、はがきよりひと回り大きいていどの2Lサイズがずらりと並ぶユニークな写真展となっている。
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「2L写真で魅せる〜田中2人展」を開いている田中未来さん(左)と田中義雄さん(右)
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燕市内のアマチュアカメラマン6人でつくるグループ、PHOTO風音(かのん)のメンバーで写歴30年の農業田中義雄さん(58)=白山町1=と同じく写歴15年の市職員田中未来さん(43)=桜町=の2人が開いている。
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村上市野潟の海女
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塩沢町石打の子供歌舞伎の仕度中
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田中義雄さんは、仕事先で知り合ったアマチュアカメラマンに自身が撮影した写真をほめられたのがきっかけで写真の深みへ。第1回燕市美術展で市展賞、県展奨励賞を受けており、最近は主に農山村の風景を撮る。
田中未来さんは、たまたま応募した県展でいきなり入選したのをきっかけに、本格的にカメラに向かった。そのころからポートレートへのこだわりは強く、国内最大の公募展、富士写真フォトコンテストで銀賞、新潟二科展で入賞をしている。
展示作品は1人29点の計58点で、うち2枚ずつが四つ切りサイズのほかは、すべて2Lサイズ。2Lサイズは127×178ミリ。写真展の作品は四つ切り以上がふつうで、個人の鑑賞用が一般的な2Lサイズで作品展を開くのは型破りだ。
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三社祭の子ども
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小千谷市塩殿の朝焼けの信濃川
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しかし、会場を一巡すると先入観は見事に覆る。作品を見るうちに目が2Lサイズに慣れ、小ささは気にならなくなる。それどころか、小さいがゆえに自然と意識が作品に集中する。
義雄さんが撮影した県民茶会の和服の女性、八海山の寒行、山古志村の闘牛。そして未来さんの新津駅の弁当売り、塩殿の信濃川にかかる朝霧、下田村のハクチョウ。写真に目を近づけると、現場でカメラを構える2人の撮影を疑似体験するようにファインダをのぞいている気分になり、小さな作品ならではの鑑賞の姿勢を提示してくれる。
初めに撮影したフィルムを2L写真で保存するようになったのは義雄さんだ。「好きな写真をパネルにしてストックするとかさばって」と単純な理由で、7、8年前から2L写真に焼き、額に入れて保存するようになった。間もなくそれにならって未来さんも2L写真の保存を始め、気が付けばそれぞれ数百枚も作品がたまった。
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田中2人展の案内はがき
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「発表する、しないにかかわらず、額に入れたい作品ってあるんですよ」と義雄さん。「カメラを始めたころからの作品があるので、こうして並べると妙に懐かしいですね」と、ついついほおが緩む。
未来さんは「こうやって小さい写真でも人に見てもらえるということが参考になれば」と、ほかの愛好者にも眠ったままの写真に日の目を浴びさせるきっかけになることを期待している。
月曜と木、金曜は午前9時から午後9時まで、最終日11日は午前9時から午後6時まで、それ以外は午前9時から午後5時まで。入場無料。
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