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第6回三条市美術展表彰式、348点の応募のなかから受賞した35人に賞状や副賞 (2010.10.9)
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9日から13日まで三条市体育文化センターで開かれている第6回三条市美術展(市展)の表彰式が初日9日の午後4時から三条ロイヤルホテルで行われ、栄誉に輝いた受賞者に賞状や副賞をが贈られた。
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第6回三条市美術展表彰式
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ことしの市展には日本画、洋画、彫刻、工芸、書道、写真の6部門に、昨年に次いで過去2番目に多い348点の応募があった。各部門一人の審査員によって各部門1人の最高賞の市展賞1点ずつとそれに次ぐ部門によって名誉市民賞か優秀賞1点ずつ、6部門合わせて奨励賞19点、新潟日報美術振興賞4点の入賞が決まった。
それぞれに賞状と、副賞として市展賞受賞者に3万円、同じく名誉市民賞と優秀賞に2万円、奨励賞に1万円、新潟日報美術振興賞に記念品を贈った。
市展賞受賞者
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日本画・尾崎洋子さん
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洋画・諸橋弘さん
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彫刻・岩山義輝さん
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工芸・大橋信義さん
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書道・長崎明堂さん
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写真・野島俊介さん
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あいさつで市展会長の国定勇人市長は、あいにくの雨降りの初日だったが、開場式イベントのおかげもあって大勢の来場があったことを喜んだ。
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市展会長としてあいさつする国定市長
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三条市の美術展はレベルが高いという評価を受け、「芸術、文化面におけるレベルの高さもやはり三条の特徴のひとつ」と実感し、受賞者には「これから先も三条市の芸術、文化の面でも貢献していただくためにもこれからよりいっそうのご奨励をいただきますことを心からお願い申し上げる」と期待した。
審査員を代表して書道の部の毎日書道展審査会員で県展委員の書道家、伊藤省風さんが総評を述べた。三条地域は江戸時代の後期に三条文人、三条画壇が全国に知られ、近代でも漢学者の諸橋轍次博士を生んだ「非常に文化レベルの高い地域」、「高校の書道の教員の多くが三条地域出身で、県内の書道界にも上に三条地域の人が多く、昔からのそう言う伝統があるところ」と歴史や伝統に敬意を表した。
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審査員総評を述べる書道の部審査員の伊藤省風さん
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審査にあたっては、「常日ごろ、うまい書を書いていても今回、出品されたもので勝負ですから、この方は力がある人だと思っても欠点があれば外した。ゆうふうな形の応えことをしました」。
最終的に1番、2番を決めるのはタイプがまったく違うので悩んだが、市展賞に決めた長崎明堂さんの作品『高啓詩』は、「良寛を現代に蘇らせたというような」、「何年もかからないとああいう仕事はできない」と絶賛した。
また、どうしても開場式イベントの東高書道部のパフォーマンスを見たいと朝8時前に中条の家を出発し、「思ったよりすごいなと。高校二年生が、あのでっかい筆をですね、ちゃんと筆の機能を覚えている。あれをやったというのは、すごいなと思いました」とほめ、暗いものと見られがちな書道も「ああいう人たちが登場していい方向に行けばなと思っています」と若い力にも期待していた。
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