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【審査員】穂苅春雄(日本美術院特待 県美術家連盟参事) 伝統ある三条市展に審査を依頼され今日を楽しみにしておりました。本格的に取り組んだ作品や又水墨画等他展にくらべ数多い出品があり嬉しく思いました。自分自身仕事で個性的なもの試行錯誤された作品にふれ、なにかあつい想いがいたします。作家として自分の胸内に秘めた想いをどう表現するか感動した対象を感情の入った作品に仕上げるため安易な妥協をゆるさず又何を表現するかも1点にしぼり作画に取り組みたいものです…。 私は画を書くことを仕事としておりますが、文章に関する論「構文論」などプロではないので、しかし申し上げたいとしたら美術の心が少しでも伝わればありがたいと思っております。
市展賞の「水無月」土田文雄さんの作品から現実の世界より一歩進んだ作品で花の上の部分かすかに見える銀箔がさわやかさを感じさせ技術的には力不足の所もありますが色彩、構図共に良く少女を引き立てています。 奨励賞「清聴」廣川成雄さんの作品ですが、石段にはかなりの工夫が見られ構図も良く、この作品が市展賞かなと思ったくらいです。単なる描写で終らず、工夫が必要でしょう。 奨励賞「蓮」須佐浩三さん。実にうまい墨のつかい方、迫力、雰囲気も良く表現されています。 奨励賞「久遠」土屋紀美子さん。花、空、屋根、共に構図も良く特に白い花はプロ級です。 奨励賞「清韻」高橋慶雲さんは金と墨の色彩で効果的にお描きになっていますが、何が描きたいのか一つにしぼって下さい。 今回は5点を選び其の中から以上の方々が賞に成りました。日本画は技術的な面ではそれほど難しいとは思わない楽しく描く、創る、喜びを味わって次回につなげてほしいです。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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