まとめで国定市長は、夢を語るのは三条まんま塾が精力的にやっているので、「逆バランスという意味で少し現実話をきょうは話すのがわたしの役割」と前置きしたうえで、「国とか行政体からの補助なしに農業が立ちゆくっていうのは、もう間違いなく絵空事」、「できないことをできますって言うことが、そもそも間違っている」と始めた。
農業の金が何がどうしてどのくらい足りないのかを農業に従事しない人にちゃんと説明できるものの言い方になっていない。農業の公費補助が欧州では半分を超え、自由主義の米国でも4割近くを公費に頼っている。ところが日本は十数パーセント。どう考えても無理がある。
「補助金もらったから優遇されてっていうふうな意識はわれわれはまず、もつ必要はない。つまり補助金をもらうことによってようやく他産業と同じスタートラインに立つことができる」と思い、そこから先をどうするかというところに山形ガールズ農場や朝カフェの取り組みがある。
TPPの問題にも「闇雲に反対というのに反対」という立場を示し、ほかの国は自由化交渉になったときに耐えられる農業の国内政策がちゃんとできており、日本はそれにふさわしい国内政策をもっとやる必要があるとした。
(続く)