白鳥さんは、この地域の農業を伸ばすにはピンポイントで引き上げるのが現実的だが、三条のブランド化を図っていかなければならない。護送船団方式ではなく、連合艦隊方式で目的達成のために全員が戦う戦艦が必要。「成果物が評価されるのはいちばん最後の段階で、あそこで作っているものだから、いいに決まっているというふうになる、そのための取り組み」を求めた。
菜穂子さんは、川瀬会長から三条に何か伝えることをと求められて、ここは「とてもいろいろなものがある」、「それを生かすには手を組むということ」。産地として戦うよりも、養鶏なら卵かけご飯のおいしい町とか、ブドウと組み合わせるという視点をもつことで農家の所得が増えるのに、なぜか農家は同じものを作っている人で集まってしまうと指摘。そのための「価値のあるものがそろっている」。
若い農家がやる気を出さなければならず、効率化には代替わりが必要と思い、それには「女性の力を利用していただければ」。後継者も女性がいないと生まれず、「女性をぜひ大切にして、女性が何かやりたいと言ったら温かく応援してくだい」と話し、会場の大きな拍手を受けて締めくくった。