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燕三条青年会議所主催「三条市の未来を考える公開討論会」の全文(7) (2010.10.24)

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最後のメッセージ

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山井伸泰皆さま、ご静聴ありがとうございます。わたくしは、あの、この町の将来を考え行くときに、いろんな統計データや指数を見ますとですね、どんどん、どんどん悪化しているとしか思えないんです。子どもの数の出生数だとかですね、工業出荷額は微増かもしくは横ばいもありますけれども、基本的には長期低落傾向とでも言いますか。

で、そんななかでですね、これに歯止めをかけて、しかもあの、新潟圏域、長岡圏域等の都市間競争にどうやって生き残るかということをいろいろ考えてった場合は、ちょっと待てよと、向こうの方は人口70万から80万の大きな町だし、長岡も30万だと。この中間地点のなかでですね、わが市は10万4,000人の町だと。ある意味、非常に小回りが利くのではないかと。

この小回りが利くということで、いわゆる合意形成の充実とですね、密度の濃さということに意を尽くして議論が十分重なれば、わたしはこの大きな町は図体が大きいだけに機敏に動けない分、われわれも都市間競争に勝ち残るチャンスがあるんではないかと。こんなふうに実は考えております。

そのためには銭と人と言いますか、資本と人口の集積を図ってくためのありとあらゆる装置、仕掛け、それに向けて政策をフル動員していくと。まあ、こういうことだろうと思います。そういたしますと、その主たる構成要因である10万市民の皆さんとですね、とことん徹底した議論をして、そのアイデアを具体化していくと。集約していくと。こういう作業が欠かせないんだろうと思います。

で、わたくしもビジネスを多少やっておりますけれども、やはりこの金属加工の最先端の技術については、この地場の経営者の皆さんから率直な意見を出していただいて、真剣にそれを長期、短期と分けて取り組む方法、こんなことも大事だろうと思っております。

補助金もってきてですね、補助金にたかっているだけじゃ、とてもじゃないけどこの町の産業振興なんてのは、言うもおこがましいと。血の出るような経営努力をされている皆さんのですね、腹を割った本当の話をですね、わたしはぜひお聞きしたい。そんなふうに思っております。

あるいは、子どもの教育の問題についても、若いお父さん、お母さんたちがこの地に本当に住んでみようと、こんなふうに思ってくれるためにはどういうことが必要なのか。

あるいは町中のですね、南北縦貫道が開通した形のなかで、買い物難民と限界集落が現れるなんて揶揄されるようなことがあっては決してなりません。まあ、そんなようなことをどう歯止めをかえるか、全力を挙げて取り組んでまいりたいと思います。


国定勇人今まで、さまざまなテーマで語ってきたつもりでございますが、3分、せっかくお時間がありますので最後、内水対策について前半、お話をさせていただきたいと思っております。

6年前、非常に大きな被害をわたしたちは被りました。こうした状況から決して目を背け続けてはいけないわけであります。これまでの4年間も内水対策一つひとつに取り組んできたつもりでございますが、いよいよこれから先、嵐南地域中心としてこの内水対策の効果がひとつずつ現れてくるような、そんな事業が進んでいこうと思っております。

一中学区一体校につきましても、この計画と同時に進んでおりますのは、真野川流域、税務署付近の冠水エリアを解消していくんだということも現実には検討され、その具体のプランもできあがっているわけでございます。

条南小学校もしかりであります。輪之内排水区域をどういうふうに克服していったらいいのかということを考えていったときには、今のポンプ場を移設して、能力を増強して輪之内の排水区域をどれだけ軽減していくのかというようなことを一つひとつしっかりとやっていくということが、とても大切なのではないでしょうか。

今まで各般にわたりまして行政課題についてお話をしてまいりましたけれども、市長というのは、いろんな行政課題のなかで決断をし、そして議論を深めていくためにも提案をしていくのが市長であります。

わたしはこれまで4年間、103回、3,000人の皆さまとふれあいトークという形で多くの市民の皆さま方とディスカッション、意見交換をしてまいりました。それらをわたしの自らの糧とし、そのなかで決断をし、提案をし、さらに議会の皆さま方からすべてご可決をいただくなかで、この4年間、何とか行政運営をしてきたわけでございます。

これから先も、もしわたしがその任に当たり続けることができるのであれば、市民の皆さま方のご意見を引き続きふれあいトークのような形で多く聞き、そして議会に対してしっかりとご説明を申し上げ、ご議決をいただく、この当たり前の地方の民主主義のルールにのっとった形でやっていかなければいけないというふうに思っております。

わたしたちの願いはただひとつであります。三条市がより強固なものに、より明るいものにしていく。これが万人の願いであり、わたしがそうしたお力の一役を買うことができれば大変ありがたく思っております。ご静聴いただきましてありがとうございました。


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